ミニトマトの落花の原因も、ほとんどがトマトや他の実野菜と同じ症状です。
@窒素成分が多い肥料を使っている。
=代表的なのは、いわゆる油かすや鶏糞、牛糞、腐葉土などの有機肥料ですね。
有機物(植物の枯れたもの、動物のフン、死骸)が原料の肥料は窒素が過剰です。
当然与え方や、与える時期にもよります。
しかし、一般家庭の容器栽培では化成肥料や配合肥料に頼るのが無難です。
窒素が過剰だと葉や茎が茂り、実はつかなくなります。
また、発酵されていない有機肥料を用いると土の中で発酵し、土の硬化、虫の誘引の引き金になります。
A窒素成分が多い野菜用土を使っている。
=肥料を与えておらずとも、そもそもの用土が窒素過多なら同じことです。
ただ、普通は葉野菜用の用土なんてうっていないので、問題ないと思います。
B寒い。
=開花前後に寒さにあたると落花します。北海道ではよくあること!
C水不足。
=普段から水遣りが控えめであれば問題はありません。
ただし、いつもダバダバ水をあげているのに、
開花らへんで水を不足気味にすると落花します。
D花に水をかけた。
=経験上、花が咲いているときに花に水をかけてしまうと着実しづらいです。
E無風、あるいは虫がいない。
=トマトは基本的に自家受粉ですが、若干の振動があったり、
虫がいれば当然受粉の確立は高まります。
それらの要素がなければ、自分で再現すれば受粉の確立は高まるわけです。
新品の筆で優しく花の中をなでたり、
花を指で軽くとんとんしたりすれば虫の代わりになります。
F日光不足
=葉に満足な日光が当たらないと、結実に必要なホルモンが満足に作られません。
G土が足りない。
=鉢やプランタなどの場合、実野菜は土の容量が大切です。
広くて深い入れ物ならば問題ありませんが、一般的な容器ならば、
市場サイズのミニトマトが30〜50個程度が限界でしょう。
ただ、一つもまだ結実していないのなら、これは関係ないと思います。
大き目の容器を使っているのならば、100個以上も夢ではありません。
トロ箱で育てて300個や500個収穫する人も現実にいます。
H花や実が多すぎる。
=土の量、根の量に応じて花や実の限界は決まってきます。
しかしソレとは無関係にどんどん花が咲いていくのが実野菜。
自身のキャパを超える花や実は、野菜自身が切り離してしまうのです。
これは容器のサイズを変えて土を多くする以外解決策はありません。
Iアブラムシなど吸汁性の虫の害。
=結実にまわす栄養を虫が吸い尽くすと実がなりません。
トマトーンというふざけた名前のすばらしい商品がこの世にはあり、
結実を誘うホルモン剤です。これを使えばより可能性は高まります。
が、これを使うと味が変わるという人もいるので、お好みで。
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