事典ご利用にあたって |
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解説
油粕とは、油脂作物の油をしぼり、残ったカス。てんぷらのカスとかとは違う。窒素を多く含む有機質肥料の一種。
窒素成分を多く含むため、葉を収穫する野菜に適している。粉末状のあぶらかすと、大きい固形のあぶらかすがある。前者はあぶらかすそのものだが、後者は骨粉とまぜおり、完全とまではいわないようだが発酵を済ませてある。もちろん、ただ固めただけの粗悪品も存在する。
成分比と原材料
窒素5% リン酸2% カリ1%が平均的なあぶらかすの成分比。 この成分比からも、あぶらかすが葉野菜の肥料に適していると分かる。花を楽しむ場合や、実を大きくしたい場合は与えない。
大豆、なたね、落花生、ヤシ、麻の実等、原材料は数え切れない。
ようするに油が絞れる植物の残骸なので、植物油の種類だけあると思っても良い。そして原材料によって窒素、リン酸、カリのバランスは多様になる。
主な用途
その特性上、葉野菜を育てるときに用いる。ただし、土が酸性にかたよる原因にもなるのでほどほどに。
使い方
油粕の状態によって使い方は変わる。
- 固形の場合=追肥として使う。野菜の株元からすこしはなれた場所にめり込ませ、土をかぶせる。
- 粉末の場合=元肥として使う。育て始める1ヶ月以上前にすきこむようにして混ぜ合わせ、寝かせる。
- 液体の場合=追肥として使う。油粕でつくる液肥のことを指す。すでに発酵が終わっているので随時薄めて与える。
完全に発酵した油粕などはほぼ存在しないので、発酵時のガスや汁が悪影響を与えないように努める。固形の場合は野菜から離して利用し、粉末の場合も育て始める前に発酵を済ませて置けるよう、早めに混ぜ込む。
油粕で液肥を作る方法
油粕の量が1だとすれば、水を10〜15として容器に入れ、定期的に混ぜ合わせる。約1、2ヶ月で完成。大変強くにおうので注意が必要。くさいからといってふたをしめたまま発酵させつづけると、容器内に発酵ガスが充満し、やがて破裂して部屋が汚物くさくなるので要注意。
出来上がった液肥は窒素成分がとても強いので、10倍以上に薄めて使うのが普通。原液で与え続けると最悪の場合枯れてしまいます。 |
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