病害（びょうがい）

解説

　病害とは、植物の病気のことであり、ウィルスや菌を原因とした生育異常、病気による害そのものを指す。

詳細

　発生原因は主にウィルスや細菌だが、それを媒介するのは虫であることが多い。特に、アブラムシはその最たるものである。彼らが吸汁する際、汁を吸うために針状の口を植物に刺すわけだが、この時アブラムシが何らかのウィルスや細菌を保菌している場合、その植物は病気に感染する。

　感染した植物はある程度それらに抵抗するが、人間と同じで栄養過多や栄養不足、水分過多や水分不足の時など、適した環境で健全に育っておらず抵抗力が弱い時に感染してしまうと症状は悪化し、発症してしまう。
また、必要以上の湿度、または過度の乾燥によって病害が発生することもある。これは病害の原因となる細菌が繁殖しやすい環境になることで、植物自体が健康だとしてもその抵抗力を超えるほどの増殖力を細菌が得てしまうからである。

病害の予防

　予防方法は、いくつか挙げられる。

• その植物にとって適正な量の肥料を与える。多くても少なくても駄目。
• できるだけ密生させないこと。湿度があがりすぎることを避けるため。
• コンパニオンプランツを一緒に植えて、媒介となる虫や細菌そのものの繁殖力を抑える。
• 連作障害を避けるために、輪作を行う。
• もしも虫が発生した場合には、早々に駆除する。被害を最小限に抑える為。
• 一部の葉や茎が病害にあってしまったら、感染拡大を防ぐ為にその部分を大きく刈り取って捨てる。

病害の回復方法は残念ながらあまりない。なので、まずは感染しない事が最重要である。また、もしも回復方法があったとしても、病害の種類によって大きく方法が異なるのでここでは記載しない。

病害の発生要因

病虫害の項を参照の事。

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