解説
プランターとは、植物の容器栽培で用いられる土の入れ物のことである。長方形、または楕円形の容器がプランターと呼ばれ、正方形、正円、正円にちかい容器は鉢と呼ばれる。
過剰な水遣りを行えば、当然プランターの底から水が流れ出る。底が網目状になっているもの、数個の穴しかあいていないもの、容器の側面にしか穴が開いていないもの等、同じカタチのプランターでも排水の仕組みがまるで違うので注意しよう。
底の形状
通気性を考えると網状になっているほうがよいのだが、直接地面に置くと虫や病原菌が侵入してくるので横に穴が開いているプランターのほうが衛生的ではある。
一番良いのは、底が網目状のプランターを、プラスチック等でできたスノコ状のものの上に置く事。排水、排熱、衛生、すべてにおいて優れている。
受け皿の必要性
受け皿を用いる利点として、置いてある場所を排水で汚さない事が挙げられる。ただし、皿に水がたまって不衛生になったり、皿とプランターの隙間に虫が沸いたりと、ろくなことがない。底がコンクリートであれば水で流せば汚れは落ちるので、皿などは使わないようにしよう。(ただし本州以南の暑い地方ではスノコにのせないとコンクリートの熱でプランターの土がゆだるので注意。)
まれにベランダのコンクリート部分に防水処理を施してある場合がある。この場合、腐食しずらいシートが張り巡らされているとはいえ、雨風には強くともドロには弱いことが多い。腐食しないよう、二ヶ月に一回程度、雨が降った日などにドサクサに紛れて水で清掃したほうがよいだろう。もしこれがグズグズに崩れてしまうと、最悪の場合立ち退き時に弁償するはめになる。
材質ごとの特徴
プラスチックが安価であることから、そして大型のプランターは重さの観点からもプラスチック製が多い。小型のプランターなどでは陶器製もみられる。見栄えを重視した製品の場合、完全な木製も存在する。
- プラスチック
安価で軽い。ただし、熱がこもりやすい。水分が逃げにくいので水遣りを忘れることが多い人に適しているが、排水がしっかりしていないと水遣りの加減が難しい。底が網目上になっているのならガンガン水を与えても問題なし。
- 陶器
高価で重い。だが、熱が逃げやすいので真夏に適している。反面、水分が出て行きやすいので根腐れしにくいが、水遣りの回数が増えてしまうことがある。水遣りさえ忘れなければ、一番よい材質である。
- 木製
高価で重い。熱がこもりやすいく、水分が逃げにくい。数年で劣化し、腐り、虫の温床になりやすい。
|