解説
開花とは、花が咲くことを指す。
詳細
単純に花が咲くことを開花と言う為、特筆することは無い。
野菜栽培における、開花の位置づけ
園芸一般では花は喜ばれるが、それが野菜となると話は違ってくる。実野菜であれば喜ばれるし、葉野菜では嫌われてしまう現象であるからだ。
実野菜であれば当然開花と結実がなければお話にならない。だから記載する事はない。
しかしこれが葉野菜ともなれば、素直に喜べないケースのほうが多い。
葉野菜での開花
花が咲くと、またはトウが立つと葉が硬くなって食べられなくなる、というのは聞いたことがあるだろうか。多くの野菜の旬と言うのは確かに開花前であり、確かに葉の柔らかさは歴然とした違いがある。
開花を基準に考えるから不思議な感じがするだけで、葉が硬くなるという現象そのものは【葉が成長しすぎたから】という一言で片付けられてしまう事がほとんどのケースを占める。植物ホルモンについても起因はあるが、詳細は省く。
ゆえに、葉を定期的に収穫していれば、花が咲いたからといって劇的に葉が硬くなる事はほとんどない。当然ながら、新しく出た葉というのは大抵はやわらかいのだから。
葉が硬くなることは成長しきるまえに収穫すれば避けられる。しかし、だからといって花を放置すると、本来葉にまわってほしい栄養が植物ホルモンの働きによって花実に集中し、新芽の発生が阻害されてしまう。これを避けるには花茎ごと取り除き、植物ホルモンを葉茎の成長点にまわすだけだ。だから、【花が咲いてしまった=もうこの株はだめだ】ではないのである。花を取り除けば、新芽が出る可能性はまだ残されている事を知っておいてほしい。
しかし、植物によっては【もう季節的に葉とかつけてらんねーし】ということで、新芽もあまり出ないことがあるのはご愛嬌。その場合は、残念ながらあきらめるしかない。
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