連作障害（れんさくしょうがい）

解説

　連作障害とは、同じ場所で同じ植物を続けて栽培することにより発生する病虫害の事。

詳細

　植物が育つところには、その植物を好物とする虫や菌が集まる。１年程度では集まる数にも限度があるが、数年繰り返せばその植物を好物とする虫や菌が蓄積し、ある年数を境にその害が顕著になってくる。栽培するにも害が多すぎて豊かな収穫に結びつかない。これが連作障害である。

連作障害の回避方法

　連作書外を回避するには、同じ場所で2年続けて同じ植物を育てなければよいだけである。野菜で言えば、豆科を育てた場所に根野菜、その後に葉野菜、その後に実野菜など順序だてて別の野菜を育てていくことが重要とされる。また、これを輪作と呼ぶ。くわしくは輪作の項を参照。

連作障害がない植物

　ごく一部の植物だが、連作障害が起こらない、または極めて微弱にしか発生しない植物というのが存在する。ユリ科などの球根性植物の多くは、連作障害が極めて少ない部類に入る。また、ユリ科は球根が分球していつの間にかみっしりになってしまうので、数年ごとに掘り返して球根をわける必要がある。必然的に土を耕しなおしたり継ぎ足したりするので、そもそも連作障害を体感しづらいのである。

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