解説
成長点とは、植物が勢いよく成長をする部分の事。茎の最先端部分周辺を指す。ここを切断するとそれ以上成長できなくなるので、植物は脇芽にエネルギーを注いでなんとか成長しようとする。
また、この成長点を切断する作業のことを摘心と呼ぶ。
詳細
成長が激しい部分だけあって、栄養が豊富に詰まっている。また、成長途中なのでやわらかめであり、害虫がよく好んで食べてしまう。吸汁を行うアブラムシなどもよく集まる。
虫がよく集まる場合と、あまり集まらない場合がある。まったく同じ植物、同じ品種で差異がある場合、虫がよくあつまるほうは栄養過多、あるいは栄養不足の可能性が高い。より弱く、より植物の皮が柔らかく、過剰に窒素成分を取り込んだ植物に虫は寄生するので、ある意味目安にもなる。
成長点の成長速度が遅い場合
栄養不足、水不足、気候や生育温度の不一致が原因として挙げられる。枯れる場合は病害に感染している可能性も考えられる。もちろん虫に食害されたときにも成長速度は下がる。
また、種を蒔いてから生育中期までは成長速度が遅いのは一般的であるので、その場合は気にしなくともよい。たいていの場合は生育中期~後期に成長速度が上がるが、生育後期~終期には再び成長速度が下がり、成長点もあまり成長しなくなる。植物によってこのタイミングが特殊な場合もあるから、すぐになにかの不足が原因と考えるのは早計である。
植物の特性を考え、それと一致しないようであれば原因があるのだからその時に対処すればよい。
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