解説
収穫とは、食用に適したサイズに成長した野菜の葉、実などを採る作業のこと。夏、秋に行われることがおおいが、近年では改良品種が多く開発されているので、冬に、しかも屋外で収穫できる品種も存在する。
詳細
家庭菜園では野菜が育っていく過程を楽しむことも目的のひとつだが、それを生業としている農家などでは収穫こそが目的である。また、家庭菜園でも農家でも、より多く、よりよい実りを目指す。
虫害、病害との戦いの結果に収穫があるので、収穫の際は喜びもひとしおである。より多くの収穫量を得るために、人間は植物を改良、農薬を開発、栽培法を確立してきた。次々と新種の病害が見つかったり、環境変化による虫害の発生などが起こるので未だイタチゴッコに近いが、現代に至るまでに確実に結果を出してきたのだ。
たくさんの実をつける為にはそれなりの肥料を必要とする。場合によっては余分な葉や脇芽を刈り取ったり、土を寄せなければならなかったり、水をまめに与えなくてはならなかったりもする。栽培中の労力がダイレクトに収穫に結びつくといっても過言ではないだろう。
もっとも、突発性の害や、ふとした気の緩みなどで全てが無に帰すことも無い訳ではない。その場合は運がわるかったのか、回避策はなかったのかを検討することで、次に生かすことができるだろう。
収穫できる部位
葉、茎、実、花、種(豆)、根、つる、さや等、植物によって変わる。
また、収穫のタイミングによっても差異があり、たとえばサヤエンドウは豆が膨らむ前の未熟なさやを食すのだが、豆が膨らみきった状態で収穫すれば豆は俗に言うグリーンピースとなり、さやはたべられない。また、完全に熟しきったあとに乾燥させれば煮豆に適す。このように、ひとつの野菜でも収穫するタイミングが違うことで、食べられる部位が変わることもある。
収穫方法
収穫方法は、手でもぎ取る、ちぎりとる、ハサミで切り取るなどがある。
手でちぎりとれる場合でも、できればハサミなどの鋭利なものを利用したい。というのも、切断面がぐちゃぐちゃになる契りとる方法だと切り口が乾燥しにくく、そこにウィルスが繁殖しやすくなってしまうからだ。反面、鋭利なハサミ等で収穫を行うとスッパリと平らな切断面になるので、乾燥が速く、ウィルスが繁殖しにくい。
また、植物によっては決められた方向に折り曲げることで簡単にパキッとキレイに採れることもある。この場合、切断面は平らになるので早く乾燥し、ウィルスは繁殖しにくい。
いずれにせよ、野菜ごとに適した収穫方法というのが存在する。都度確認したほうがよいだろう。
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