地這い性（じばいせい）

解説

　地這い性とは、地を這うようにして育つ性質を指す。対の言葉としては立ち性がある。

詳細

　一般的に、キュウリといえばつるあり、サヤエンドウといえばつるありであり、当然ながら地を這うことはない。しかし品種により、地を這うように成長するキュウリやサヤエンドウが実在し、キュウリの場合、地這い性キュウリなどという呼称が用いられる。

　もちろん、スイカ、かぼちゃ、メロンなど、最初から地這い性であるつる性植物も存在する（ただしこれらも野生種から品種改良はされているが）ため、一概に「改良した野菜につかう」とはいえない。単に、地を這ってれば地這い性でなのある。

地這い性の特徴

　強風にあおられることが無い為、折れるという心配が無い。また、立ち性と比べて水分の移動が楽であるからか、大きくみずみずしく育つことが多い。スイカやカボチャを無理やり立ち性にすると実が大きいために自重で千切れるが、あの実の大きさは、土の上で育つ地這い性ならではといえるだろう。

　ただし、立ち性の野菜を無理やり地這い性にした場合、泥がはねて病気になる確率がぐんと上がる。地這いで育てる時には、かならずそういった品種を育てるように注意すること。

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