解説
摘心とは、植物の成長点をあえて切り取る作業のこと。摘心することで成長点を失った植物は、脇芽を伸ばしてどうにか大きく成長しようとする。この性質を利用して、成長点を放置した場合よりも最終的に収穫量が多くなることが多い。
詳細
脇芽を伸ばすための作業だが、脇芽をすべて成長させるのがよいのか、一部の脇芽だけを成長させるのかは植物による。1本立ちは脇芽を1本、2本立ちは脇芽を2本残し、ほかは芽欠きを行い全て欠き取る。
摘心の行い方
植物によって、いつごろ摘心を行うのがよいのか差異がある。5節目で摘心する植物もあれば7節目で摘心する植物もあり、さらに品種によってもまちまちであるため、育てる植物の種袋をよく参照するとよい。もし特に記載がなければ一般的なその植物の摘心を実行してよいだろう。
基本的にある程度育ってから行う作業であるので、成長点とはいえ丈夫であることが多く、手でちぎることはお勧めできない。園芸用のハサミ等、鋭利なものを使って切断するのがよいだろう。
摘心した部分の挿し木
脇芽ほど生命力はないが、挿し木として利用できることがある。その場合、脇芽を挿し木として利用する方法と同様に扱ってよい。詳しくは園芸百科事典の『挿し木』を参照の事。
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