事典ご利用にあたって |
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解説
窒素とは、三大栄養素のひとつであり、葉や茎の成長にもっとも欠かせない栄養素の事。
詳細
厳密に言えば、窒素の一種である硝酸態窒素とアンモニア態窒素しか植物は吸収できない。主に葉や茎に消費される栄養素である。植物の細胞は細胞壁で覆われており、これが植物の硬さに直接関わっているのだが、細胞壁の成長には窒素が重要な役割を持つ。茎や葉が丈夫であるのはこの細胞壁がしっかりと形成されているからである。なので、化学肥料や化成肥料の多くは即効性のある硝酸態窒素を利用している。すぐ吸収できることは利点でもあるのだが、これは量を間違えるとあっという間に肥料過多になることも意味している。
窒素(窒素化合物)の種類
分解されている過程ごとに窒素化合物としての状態が変化する。『有機窒素(動植物の死骸や糞尿)→アンモニア態窒素→亜硝酸態窒素→硝酸態窒素』このように、だんだんと微生物に細かくされていき、最終的に硝酸態窒素となったものが植物の栄養となる。アンモニア態窒素を主に利用する植物や、硝酸態窒素、アンモニア態窒素いずれかのみしか利用できない植物も存在する。
窒素過多と窒素不足
- 窒素過多
窒素過多になると、植物中に過剰に取り込まれた硝酸態窒素が蓄積される。これが蓄積されると虫を呼び虫害の原因となったり、うどん粉病の原因になるので注意。また、この硝酸態窒素というのは人間にとっても有害であるので注意が必要。株全体の印象としては、太く、低く、硬く成長することが多い。これは細胞壁が分厚くなるためである。この状態で多量の水を与えてしまうと急速に成長して細胞壁が薄くなってしまうので、徒長してより虫が集まりやすくなる。また、根が腐りやすくなる。たいてい、窒素過多は窒素だけではなくカリやリン酸を過剰にとっている場合に引き起こされる。さらに、実野菜の場合は窒素が過剰だと実がならない。
- 窒素不足
窒素不足でも水が不足気味なら目立った害は少ないが、水を適量または多量に与えている場合、栄養不足の状態にもかかわらず成長を続ける為に細胞壁が薄くなり、株全体がもろくなることがある。この状態だと植物の表面が傷つきやすいので傷口を狙って虫が沸きやすい。また、成長が遅く、貧弱に育つため葉野菜は収穫量が減る。
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