事典ご利用にあたって |
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解説
徒長とは、日光不足、水分過多、栄養不足、栄養過多が原因で起こる植物の状態を指す。株全体がヒョロヒョロと縦に長く生長し、正常に育った植物と比べると病弱で虚弱であり、野菜の場合は収穫量が減り、園芸植物の場合は花の数が極端に減る。
徒長のメカニズム
- 日光不足
より強い日光を求めて、上へ上へと伸びていくため。
- 水分過多
植物はほとんどが水分で構成されている。水太りのような状態。無駄に縦に伸びてしまう。
勢いよく細胞分裂してしまうのがその主原因であり、そのため細胞壁が薄いまま分裂し、大変弱い。
- 栄養不足
細胞壁に必要な窒素を補給できないので細胞壁が薄いまま分裂し、大変弱い。
栄養不足で徒長するかは植物による。徒長せずに普通に育つがひたすら脆いというケースの方が多い。
- 栄養過多
レアケースである。窒素が過剰だと勢いよく生長し、結果として徒長してしまうことがある。
多くの場合は水分過多も平行して併発している。水分さえ適量なら、栄養過多で徒長する事はあまりない。
徒長の害
徒長のメカニズムを読んでわかるとおり、総じて細胞壁が薄くなる。つまり、葉を食害する虫にとっては大変食べやすく、アブラムシなどの汁を吸う虫にとっても大変吸いやすい植物となる。また、細胞壁はウィルス等から身を守る手段でもあるので、薄くなれば病気にもかかりやすくなる。
茎が細いまま縦に伸びると、当然風に倒れやすくなる。台風で全滅、という事にもなりかねない。
徒長している場合、葉が小さかったり株全体が小さくなる事が多い。もちろんそのような虚弱体質のまま実をたくさんつけられるかと言えばNOであり、葉野菜であったとしても肝心の葉や茎が貧弱なら意味がない。収穫量にダイレクトに影響するので、やはり徒長はしたくないものだ。
回避方法
徒長しないようにするには、日光がよくあたる場所で栽培し、適切な水分量を与え、適切な栄養を与える事が大切である。
そしてなにより大切なのは、間引きを怠らないこと。これさえ守っていれば、よほどのことがない限り徒長などはしないものだ。ただ、この間引きというのが一番面倒だったりする。
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