解説
追肥とは、植物に必要な栄養を栽培途中で補うための肥料のこと。目的によって速効性肥料や緩効性肥料が用いられる。収穫の節目に行うお礼肥なども、追肥に含まれる。
追肥の与え方
既に植物が育っている場所に肥料をほどこすのだから、当然掘り起こすわけにはいかない。いくつかバリエーションが存在するので、覚えておこう。
- 植物の株元に置いて土をかぶせる。土にめり込ませてもいい。
- 株元から少し離し、根の末端があると思わしき場所に置いて土をかぶせる。土にめり込ませてもいい。
- 根が到達していないと思わしき場所(結構はなれた場所)を細く縦長に掘り、そこに肥料をいれ、土をかぶせる。(穴肥)
- 水で薄めて与える。(液肥)
追肥の必要性
植物は常に土から栄養を吸収して生長している。種を蒔く前にほどこした元肥の栄養が枯渇すれば、それは植物の生長にダイレクトに影響し、病虫害にかかりやすくなったり、成長速度が遅くなったり収穫量が減ったりする。枯渇は植物が栄養を消費してしまうことと、水遣りの際に流れ出てしまうのが原因で起こる。
それを防ぐために、栽培途中で土に栄養を足す必要がある。明らかに植物が元気を無くしてしまって今すぐに補給させたい!という場合は速効性肥料を追肥として用い、土の栄養分がなくなる頃に狙いを定めて一定期間分の栄養を補給するのには緩効性肥料を追肥として用いる。
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