事典ご利用にあたって |
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解説
容器栽培とは、その名の通りに『容器で植物を育てる』事を指す。コンテナ栽培ともいう。
詳細
わざわざ室内やベランダで育てたい場合、まさかそこで畑を耕すわけもいかないので、容器に土をいれて育てる必要がある。プランター、鉢などで育てるのが一般的だが、容器であれば何でも良い。土を使わずに育てる場合もある。
土で育てる場合、余分な水が底から流れ出るような構造は最低限必要であると考えておこう。よって、トレイやイチゴパックで代用する際も必ず底に穴をあけて、排水を考える必要がある。当然受け皿がないと汚れる。
しかしこの排水の概念は、水耕栽培、水栽培などの容器栽培では必要の無いことである為注意。
容器栽培のメリットデメリット
メリット
- 場所をとらず、必要に応じて場所を移動できる
- 土地を持たずとも園芸、家庭菜園が楽しめる
- 容器ごとに土をいれるため、全ての容器で土壌感染による全滅ということにならない。
- 土の総量が少なく、肥料や水が少なく済む為に経済的。
デメリット
- 畑栽培には収穫量が及ばないことがほとんどである。(大きな容器で育てれば解決はする)
- 根野菜によっては不可能である。強引に育てることは出来るが小さくなる。
- 容器内が畑栽培にくらべて、夏は熱く、冬は冷たくなりすぎる傾向がある為に対策が必要な事がある。
- 土が少ないということは、当然肥料や水を多くは保っていられないという事。特に夏は毎日水遣りが必要。
容器栽培の注意点
上記デメリット以外の注意点を挙げる。
- 欲張りすぎると虫を呼ぶので、株同士の間隔はきちんとあけて育てる事。これは畑でも同じ。
- 根がつまってしまうと成長が止まるため、あまり多く育てすぎないこと。容器の大きさを考えて育てること。
- 集合住宅で住んでいる場合、規約でベランダに物をおけない事が多い。違反しないようにしよう。
- 少なからず虫を呼んでしまうので、肥料はよく考えて虫を呼ばない性質の肥料を使うこと。
容器栽培の現在と未来
近年、エコブームやら健康ブームで自然食への回帰が盛んである。家庭菜園や容器栽培の入門者も増えてきたのは喜ばしい限りだ。しかし、たとえば米のとぎ汁を肥料でやったり、生ごみを土にそのまま入れたりする輩が出てきているのは非常に悲しいことでもある。あれらは土を硬くし、虫を呼ぶ。(畑では土が多いので分解が早く、大体は平気であるが。)
虫がムンムン集まってくれば、当然近隣住民にも迷惑がかかる。発酵してしまった有機物はにおいも発するから、近隣の不快指数はMAXになるだろう。何年も前からプランター栽培を推してきた私としては、やめていただきたい行為である。
虫を呼ばない肥料、土などが開発されて便利になったが、今後も増えていくかは未知数だ。希望としては是非今後も開発していってもらいたいものだが、その為には容器栽培の愛好者が増えてくれる必要が当然ある。マナーの悪い愛好者が増えれば、それをみた人は興味をなくしてしまうだろう。すると今後、入門者数が下降線をたどることにもなりかねない。私達一人ひとりが意識を高めて、近隣に迷惑をかけない楽しみ方をするように心がければ、容器栽培の未来は明るいのだろうと、私は思う。 |
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