初心者が野菜を上手に育てるコツ
今までのレッスンをすべて読み、必要な道具をそろえ、最低限必要な知識を得ているアナタ。
以上のお勉強だけで、初心者向けのレッスンはほぼ終わっているといっても良いでしょう。
でも、それでもちょっとしたアドバイスが聞きたい!なんて方も多いはず。
ささいな事ばかりですが、心構えとして覚えておくとプラスになることを集めてみました。ご参考になれば幸いです。
1. 種袋の裏に書かれていることは、絶対ではありません。
前のレッスンでは袋を参考にしろと言ったのに、何をいっているんだコイツは・・・?とか思ったアナタ。
そう、そうなんですよ。袋を参考に育てるのは大正解なんです。では絶対ではない、というのは何故か。
種袋は種苗メーカーが販売している、これはお分かりになるでしょう。
しかし、種の蒔き方は畑向きに書かれている事が多く、容器栽培で同じ蒔き方をすると大変なことになったりする場合もあります。
また、肥料を施すタイミングの記述もほぼありませんし、園芸書なしで種袋のみで育てられるかというと、それはムリです。
そしてドコで栽培検証したのかわかりませんが、寒い地方に関しての情報がないがしろである事が多く、
だいたいこんなもんだろう的な温度を目安に、栽培カレンダーを色分けしているに過ぎません。(いや、ウチもそれに近いけど)
最低限守らなければならない事や、大まかな特徴については触れていますが、それも容器栽培向きというわけではないのです。
園芸書も当サイトも種袋も、意外と適当なこと言ってるんだなぁ・・・と、何年か育てていると思うことでしょう。ごめんなさい。(ぇ
2. 解明されていない病害はたくさんあります。
各地方に農業に関して研究する機関、企業というのがあります。
これは日本規模で考えれば「地方」ですが、世界規模で考えれば「あらゆる国」に研究施設が点在していることになります。
しかしそれでも、毎年毎年あらたな病害、虫害が発生し、薬害なんてものもどんどんと発見されているのです。
メジャーな野菜だからメジャーな病気にしかかからないか、というと、決してそうではないのです。
なので、例えば野菜を枯らせてしまった時も自分の過失なのかそうでないのかハッキリわからないことが多いです。
良い土、良い肥料、良い気候に恵まれていれば回避できますが、そうでないのがベランダ栽培。
第一、研究機関だって容器栽培専門という機関なんぞ少ないのですから、畑栽培の常識をムリヤリ適合しようとしてもムリです。
代表的な病虫害は一致しますが、地域的なものや環境的なものでいかようにも左右します。
つまりよく分からなくてもクヨクヨしないでネクストチャレンジです。ネバーギブアップ!
3. あまり真剣にやりすぎないこと。
いや、真剣になるのは良いことなんです。でも、期待しすぎたあとの凄惨な結果ってのはキツイんですよ・・・(遠い目
なんだか容器栽培を薦めるサイトの管理人にはあるまじきセリフですが、これは本当。
何事も適当なくらいが丁度良いのです。気を張りすぎると失敗するのは仕事でも一緒ですね。
愛情をかけて育てるのは良いことですが、過剰な期待をするのも困りもの。
おおらかな気持ちで、ちょっとの失敗も大目にみましょう。
そうすれば、結果がわるくても野菜たちに「よくやったね!」と褒めてあげる事だって出来るはずですよ。
4. 面倒でも毎日水をあげること。
土の乾燥が進むとアブラムシがわきます。コレ本当。
春〜夏は真剣に水をまくのですが、面倒になった秋ごろに水遣りを怠るといっせいにやつらは発生します。
野菜ごとに、水をたっぷり上げたほうがよかったり、そうでなかったりしますが、
いずれにせよ量が違えど毎日水を上げることは防虫の意味でも良いことです。(ただし、湿気が好きな虫ももちろんおります。
5. あまりにジャングルなら、サッパリさせること。
葉と葉が重なるとロクなことがありません。虫がわいたり、病気になります。
品種としてヒョロヒョロがスタンダードな野菜の場合はわざと込み合わせますが、そうでない野菜が殆ど。
特に、葉野菜、実野菜はアブラムシやハムシの温床となりやすいので、なるべく葉が重ならないようにします。
これは野菜の生長を促すという目的でもあるので、積極的に行ってください。
例えば鉢がいくつかある場合、それぞれの鉢の間隔を離して調整するのも良いでしょう。
プランターでボウボウに育っている場合は、間引き収穫の気分で減らしてしまうのも良いでしょう。
せっかく育てた野菜を間引くなんて・・・!という気持ちは、初心者が陥りやすい感情。私もそうでした。
でも、結局その迷いがすべての野菜をダメにする要因になったりもするので、アメと鞭ではありませんが、時には厳しくいきましょう。
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