<LESSON.1> まずはベランダの視察--そもそもプランター・鉢、置けるの?
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これから野菜をベランダで育てよう!と意気込むにあたり、最低限確認しておかなければならない事が数点あります。
これをクリアーしてこそ真のベランダ菜園愛好家(人に迷惑をかけない)という事になりますから、 出来るだけクリアーするように心がけましょうね!いくつか無理だとしても、近隣の迷惑にならない程度に頑張りましょう! |
1. 最初に、マンションのルール確認から。
マンションによっては『ベランダに物を置いてはいけない』という規則を設けている場合があり、
お隣さんや他の近隣住民に被害が発生した場合などには大変なことになります。
さらに、ベランダを『避難経路』としている場合が多く、物を置くことを許可している場合においても、
『避難経路を塞いではいけない』という規則があることが多く、人が走れる程度のスペースを開けておく必要があります。
2. ベランダごしに繋がっているお隣さんとの仕切りを確認しよう。
ベランダを仕切っているお隣さんとの仕切り板。これが設置されていて、
なおかつ『体当たりで突き破れるようになっている場合』には、避難経路として設定されている可能性が高くなります。
その場合は仕切り板に『避難経路となっているので、この前に物を置かないで下さい』などの注意書きが貼ってあります。
3. 非常ハシゴの上に物を置かない。
マンションの左右両端にすんでいる人のベランダには、下の階へと続く非常はしごが設置されていることや、
最上階から一階までをつなぐ非常ハシゴを通す、ずらせる床が設置されていたりします。
もしこれの上に物を置いて、もしものときにずらせなかったり、てこずったりすると、最悪の場合人の命に関わります。
不用意に物をおかないようにしましょう。もしものときは、いつ訪れるかわかりません。
4. 排水のミゾはあるか。
普通はありますが、稀に無いベランダもあります。
雨などの水がたまったりするベランダでは、水遣り後にながれだした水が溜まってしまうので、栽培に向いていません。
5. 何か樹脂のようなものでコーティングされていないか。
撥水(はっすい)の効果をもたせるために、ベランダのコンクリート床は撥水シートなどで覆われている事が多く、
不用意に汚してしまうと次に住む人に迷惑であるばかりか、シートが腐食し、コンクリートも侵食され、
最悪の場合、ベランダがもろくなる可能性もあります。ボロッと崩れたら下の階の人も大変キケンです。
もしコーティングされている場合は、汚さないように注意を払いましょう。
スノコなどを用意し、その上に鉢などをおくと汚れやキズをあるていど回避できます。
徹底的な解決策としては、鉢やプランターそれぞれのサイズに見合った受け皿を使うことです。
ただし、受け皿とプランターのスキマは虫の温床となる可能性もあるので、通気性にはご注意を。
6. 極端な日陰ではないか。
さすがにまったくの日陰で育つ野菜は少ないので、これも重要なチェックポイントになります。
1日3時間程度でも日が差し込めば半日日陰で育つ多くの野菜の栽培が可能なので、多少の日陰では気にせずともよいでしょう。
また、日向を推奨している野菜であったとしても、半日日陰でさえあれば少なからず収穫が見込めます。
よくわからない場合は、ためしに半日日陰で栽培できる野菜を育ててみて、生長の度合いで判断すると良いでしょう。
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