準備万端!野菜の種や苗を買いに行こう!
さて、いままでのお話で、必要なものは全てお手元にそろっているはず。これからいよいよ、野菜を育てるわけです!
とはいっても、野菜にもそれぞれの野菜に合った『季節』というのがあります。
あまり気にしなくても良い野菜もあれば、季節によってかなり左右される野菜もあるので、注意して購入しましょう。
1. 季節は大切!春夏秋冬を見極めて、守るのが収穫への第一歩!
種の袋、苗のプレートに、種から育てる季節、苗から育てる季節がそれぞれ明記されています。
最近は本当に親切になっていて、蒔きどき、植えどき、収穫どきがすべて書いてありますので、欠かさず目を通しましょう。
たとえば、トマトは夏の終わりから秋にかけて収穫するので、それを見越して春に植えなければなりませんし、
ホウレンソウは暑さが苦手ですから、春の初めと秋の初めに種を蒔くのが正解です。
このように、それぞれの野菜に最適な生育温度が決まっていて、これを守らないと話になりません。
例外として、四季成りのイチゴや、年中雪さえ降らなければいつでも育てられるフダン菜や時無し系の野菜もあり、
適した野菜がなければそういった野菜から育てるのも良いですね。ただし、それらも種まきの季節だけは定められてたりします。
当サイトでは意識をして春夏秋冬にはあまり触れていませんが、全国区への情報発信となるので、
温度や大体の気候で育て方を配信しておりますが、種袋の裏がもっとも正確ですので、やはりそちらを参考にされると良いでしょう。
2. 種から育てるか、苗から育てるか。
経験者にアドバイスを求めると、やはり初めは感動を味わうために種からでしょ!という人と、
初めは苗からのほうが簡単!という人と、キレイに2種類に別れます。
どちらもある意味正解なのですが、それぞれメリットデメリットがあるので、それを踏まえた上で実行して下さい。
@種から
植物は種を植えると、芽が出て、大きくなって、葉が茂り、花が咲き、実が成り、熟し、種を残し、やがて枯れていきます。
野菜の一生を一通り見れるので、苗からよりも感情移入がものすごく、全て終えた時にはすがすがしい気持ちになれるでしょう。
しかし、万が一枯れた時に訪れるダメージも相応なもの。人によってはペットロスに近い衝撃が・・・
蒔きすぎた種が猛烈に発芽した場合、大量に間引きをする作業で良心の呵責に苛まれる事もあるでしょう。(慣れますが
また、地方によっては種から育てるとマトモに生長しない野菜もあります。
北海道や東北では野菜を育てることが出来る期間が短く、種から育てるとキュウリやスイカやメロン等は難しすぎます。
真夏に急成長を始めるので、その前に苗がしっかりしていないといけないのですが、北海道は暖かくなるのが5月終わりですし。
さらに、種ではめったに流通していない野菜も少なからずあり、イチゴやサツマイモがソレにあたります。
場合によりますが種から育てたほうが病虫害にかかりづらく、丈夫になる野菜もあります。
逆に、苗から育てたほうが根が張る野菜(植え替えることによって根が張る野菜)もありますから、野菜によってまちまちです。
A苗から
野菜が勢いよく生長を始める一歩手前で、根も安定し植え替えを行っても生育に支障が少ない時期の野菜が、苗になります。
上でも触れていますが、北海道や東北では春の遅さゆえに苗から栽培しなければならない野菜も多く、
逆に考えれば「普通は育てられない野菜が苗からなら育てられる」というようにも考えられますので、
手段として苗栽培を選ぶというのは正しい判断だと思います。
別に、種から育てなくとも、十分野菜に感情移入は出来るでしょうし、
最初から最後まで見守らないと気が済まないんだ!という人以外は、利便性という意味でも積極的に利用すると良いでしょう。
以上の事から、苗から育てたほうが楽なものについては積極的に苗栽培(特に土地柄的な条件は優先)を行い、
その他の野菜については気分次第で好きにすると良い。というのが私の自論でございます。
3. 容器のサイズ(土の容量・深さ・横幅・奥行き)と野菜の間隔を考えて種や苗を買おう。
プランターや鉢などで野菜を育てるときに考えていてほしいのは、土の容量と深さ、そして横幅と奥行きです。
野菜はもちろん植物ですから根で栄養を吸収、呼吸をするわけですが、これが思うように広がらないと野菜自体も生長しません。
狭い畑でギュウギュウにつめて育てた野菜と、広大な畑で悠々と育てた野菜のサイズが違うように、
もともと狭い場所で育てる容器栽培では土の容量、深さ、横幅、奥行きが重要になります。
また、一つの容器で数株育てる場合、それぞれの間隔も重要です。あまり近接していると栄養を食い合って大きくなりません。
トマト、キュウリ、ナス、ピーマンなどの大きな実が成る場合は特に気をつけなければならず、
欲張って一つの容器で沢山育てようとすると、実が小さくなり、そして収穫量も非常に少なくなります。
ギュウギュウに育てたミニトマト5株よりも、悠々と育てたミニトマト1株のほうが収穫量は上です。覚えておきましょう。
各野菜の間隔、容器サイズは当サイトのメインコンテンツ、『野菜の育て方』を参照してください。
4. 種の蒔き方、苗の植え方を覚えよう。
特に種ですが、それぞれの野菜の種には適した蒔き方、環境の条件などがあり、
温度や湿度、光の強さなどもそうですが、種同士の感覚や種の向きを間違えるとエライ事になる野菜も少なからずあります。
下手すれば芽が出なかったり、被害が最小でも栽培効率が非常に悪くなったりするのです。
種の袋の裏面に簡易的に記載はありますが、完全ではありませんし、完全であったとしても分かりにくいでしょう。
当サイトでは『種の蒔き方』『苗の植え方』をそれぞれ解説しているので、参照してください。
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